俺の仕事先に、中学時代の友人がいる。

彼も俺と同じ「女性恐怖症」の1人だ。
彼が、深刻そうな表情で、語った。

「ずいぶん前にここで一緒に働いてる娘を好きになったんだけど、その娘が俺のことを陰で「キモい」って言ってたのを聞いてしまったんだ」

陰口。
それは、人間の本当に醜い部分を見てしまう瞬間。

彼は何も悪いことはしていない。
なのに、なぜ?

俺も、街を歩いてるときに言われる。

「あの格好ありえなくない!?キモい!」

俺が現代では理解されない格好をしているっていうこともあるが、彼らは他人の人間性を批判できるだけの立場にいるのだろうか。
批判できるだけの苦労はしてきたのだろうか。

その友人は、陰口を言われてからというもの、「女の子と話すのが怖い」と言う。
ちょっと前まで彼女いたのに(笑)

なぜ、人間は人の弱点や欠点を見て、それを人と共有したがるのだろうか。

俺は被害妄想が強い。
「嫌われてるんじゃないだろうか」

こういうことを「保険」としているのかもしれない。
そしたら、本当に嫌われたときに「心の傷」が浅くなるからだ。

学生時代のテストの点数と同じだ。
「どうせ点数低いだろうな」と思っておけば、低くてもさほどショックは受けない。
もし思っていたより高かったのなら、喜びは倍になる。

保険をかけるか、そうでないか。
それだけで随分と変わるもんだ。

俺はなぜ、女性恐怖症になってしまったんだろう。

原因はわかっている。
「いつか嫌われるんだ。だったら最初から近づかなければいいんだ」と思ったのが最初。
それが悪化したんだろう。

怖い。
「人の感情」を見てしまうのが、それに触れてしまうのが怖い。
「人にどう思われてるのか」という感情が人一倍強いからだろう。

誰かに言われた。

「そういう人は一生独身でいることが多い」

俺はこのまま一生、女性恐怖症のままでいるのだろうか。

いつか陰口を言われるんだ。
だから、人には自分から近づかないほうがいいのかもしれない。

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