「疎外感」と共に生きる。

「AC−アダルトチルドレン」というものをご存知だろうか。

AC（アダルト・チルドレン）

ACとは、子供の頃、心が傷つくような言葉や、
暴力のある家庭で育った人が、
こころや人間関係に生きにくさを持った人の事を
いう。

主に「機能不全家族出身の成人」という意味合いで
アダルト・チルドレンという言葉が使われて
いるらしい。

ACとは「自分の生きにくさの由来を理解し、
成長の出発点とするための自己認識、自覚」と
いう意味もある。

俺は、幼稚園児の頃から「俺は人とは何か違う。輪に入れない」と思っていた。

小学〜高校まで、人間関係の「ドン底」に生きてきた。

「親の死」も体験してしまった。
その瞬間から、俺も、家族も崩れていった。

学生時代には「イジメ・陰口」をされるような日々が続いた。

仲のよかった友人は転向してしまって、「新しい」友人も作らなければいけなかった。

当然、馴染めなかった。

中学に入ると、友人はいわゆる「不良」になっていったため、また孤独に。

昼休みの時間は「寝たふり」などをして、その場をなんとかしのいでいた。

「・・・早く授業が始まってくれればいいのに。」

当然、俺の性格や「人に対する考え方」も変わっていった。

人間は、結局は他人。
人に依存していいことなんかない。
独りで生きていくのが全てだ。

俺は彼らには関わってはいけない存在だったんだ。
彼らの世界に、俺は入れない。

俺の居場所はそこにはない。

誰と一緒にいようが、そこは俺の居場所じゃない。


ひどいまでの「疎外感」。


俺の居場所なんて、本当はどこにもないのかもしれない。

他人のいるところに「居場所」を求め、安住しようとすることのほうが間違いなのかもしれない。

友人が言っていた。

「君は裏切られるのが怖いんじゃなくて、相手に受け入れられようとする瞬間のほうが怖いんじゃないか？」

その通りだった。

裏切られることなんて今まで何度もあったので、慣れてしまった。

だから、「信用しないほうがいい」ということを心に誓って生きていた。

だって、いつかはみんな離れていってしまうんだから。

それだったら、ハナっから信じることなんてしなければいいんだ。