あじさい

2006年6月19日
あじさい
人は、生まれたときは独り。
そして、死の瞬間も独り。

今、この瞬間、あなたは「独りじゃない」と言い切れるだろうか。
何を基準として、何を定義として「独りじゃない」と言えるのか。

今この瞬間こそが「人生の隅っこ」でもある。
今この瞬間こそが「始まり」でもあり「終わり」でもある。

さまざまな思いは、渦潮のごとく俺を飲み込んでいく。
それを拒もうとするも、人間の儚さに身をゆだねてしまう。

同情。
ボランティア。

そんなものはいらなかった。
「保護愛」がこの世に存在するなんて、誰が言い始めたのか。

少なくとも、俺はそんなものは「馴れ合い」にしか感じれない。

今日、また1つ、俺の中での「馴れ合い(もどき)」に終止符が打たれた。

「あの瞬間」は、保護愛に包まれ、孤独ではなかったのかもしれない。
いや、人間の「保護愛」に騙され、脳内が麻痺し、「孤独さ」をまぎらわせていたのかもしれない。

防衛本能。

いつだって、「相手の人間性の深みに溺れるな」と、気持ちをセーブしてきた。
今回だって、こうなるのはわかっていた。

人間関係の終わりとは、この時期によく見られる「あじさい」のようなものだと、俺は思う。

いつ咲き始めたのかもわからず、そして、いつ枯れ始めたのかも、何色なのかも、わからない。

切なさや人間愛 いつかは終わるんだ
しかし いつ始まったのかは 俺は知らない
始まるのが怖いのなら それを拒めばいいだけの話
何も怖くない 
俺は 全てを拒み続ける

最終的には、みんな去っていくんだ。
どんな形にせよ、「別れ」はやってくる。
それは、誰よりも理解していたつもりだ。

こんなことを繰り返して、一体俺の精神のために、何のためになるというのだろう。

誰一人として、俺の脳内髄液の1部にはなれない。

終止符は、打たれた。
そして、俺のたった1つの「あじさい」も、枯れ始めた。

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