小船

2006年10月13日 音楽と精神状態
バンド内で、変化が起きたのは今日の午後8時くらいだった。
いや、8時半くらいか?
それは定かではない。
というよりも、俺の気が動転してしまっていて、時間など目にもくれる余裕がなかったか
らだ。

俺は何のために生きているのだろう。
俺は、今なぜバンドを、音楽をやっているのだろう。

現実世界と、逃避的潜在意識が、俺を押し潰す。
それはまるで、月明りに照らされた秋の木の葉が、無残にも街行く人々に踏みにじられていくかのように。

なぜ、俺という存在は(俺を俺として保てる曲)日々変化していけばならないのか。

一体、その先にあるものとは何なのだろう。

その先…?

それは、夜の街を闊歩する売春婦にも、ホストにも、黒い着物を着た猫にもわからないこ
とだ。

俺は日々思い詰める。
俺という存在は、バンドメンバーにも(彼らは無意識に)否定され続けていることを、少
しずつ、少しずつ感じ始めていた。

壮絶なる疎外感。

莫大なる俺の欲求への抑圧。

きっと、これは何か…そう、夢か幻なのだろう。
いや、正確に言うなら「悪夢」か?

それはわからない。

しかし、現実問題として、俺の曲に込めた想いを、彼らは変化させてしまうのだ。
まるで、時空が何等かの影響で捩れまがり、その狭間でもがき苦しむ独りきりの子猫のよ
うに。

現実問題として、この件は、俺の思考回路は、予定を変更せざるおえないことになった。


全ての物事が、景色が、楽器の音色が、色褪せていく。

ゆっくり、ゆっくりと。

波のないバリ島の周りをゆったりと進む、1つの小舟のように。

時間と俺の意識は、小舟に乗り、当てもなく彷徨う。

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